Canyon Ultimate CF SLXとTREK Madone 6 SSLの連日の乗り比べ

さて、Canyon Ultimate CF SLXとTREK Madone6 SSLを、何とか素人レベルながらも違いを体感しようと連日乗り比べをしています。GWだし。
とはいえ、結局私のような素人の自転車のレビューなんて主観でしかなく、しかもその主観というのが、前日乗ったのとの体感差。この位しかわかりません。
この記事では、そんな感じのゆるーい主観による比較。

ホイールはカンパBora2とMavic R-Sys SLしか持っていないのでこの組み合わせによる比較。


1日目のコンフィグレーション。
Canyon Ultimate CF SLX 2010 58cm
Campagnolo Super Record 2010 (Compact)
Campagnolo Bora Ultra Two + Continental Competition 22mm (7bar)
Selle Italia SLR Kit Carbonio Flow
Ritchey WCS 4-Axis (100mm) + Ritchey Superlogic Carbon 2 (420mm)
Speedplay Zero Stainless (Black)
= 以上ペダルレスで6.2kgくらい


2日目のコンフィグレーション。
TREK Madone6 SSL 2011 56cm
Campagnolo (Super) Record 2011 (Compact)
Mavic R-Sys SL (2010) + Continental GP4000s (7bar)
Selle Italia SLR TT (チタンレールモデルのTTは円形だったので、Madone6用標準シートポストで付きました)
Bontrager Race XXX Light HCM Carbon Stem (100mm)  + 3T Ergonova LTD (420mm)
Speedplay Zero Stainless (Red)
=以上ペダルレスで6.0kg位。


3日目のコンフィグレーション。2日目からホイールをBoraに変更。


4日目のコンフィグレーション。1日目からホイールをR-Sys SLに変更。


5日目のコンフィグレーション(写真は3日目の物だけど・・)。3日目と同じ。MadoneとBora。

この5日で”主観+体感”で比較すると

CF SLX + Bora >= Madone + Bora > Madone + R-Sys > CF SLX + R-Sys

という感じかなと。体感で言えば最も軽快なのは、Canyon CF SLX + Boraかなという印象。快適ではなく軽快。ほとんど僅差でMadone + Boraかなという印象。BoraとR-Sysでは明らかに差がある気がします。ああ、なんだこの評価。微妙というか、テキトーすぎる!少なくともBoraの時は2台とも本当に素晴らしいです。ママチャリしか乗ったことが無い人は、こんなチャリンコがあるとは想像できないだろうなと思いながら乗っていました。

さて、この差はどこからくるのでしょうか?

1)フレームの違い:Canyon Ultimate CF SLXとTREK Madone6 SSLの違い
2)ホイール+タイヤの違い(空気圧は同じ7bar)
3)ハンドルの違い:Ritchey Superlogic Carbon 2 (420mm) @ Canyonと3T Ergonova LTD (420mm) @ Madone

まず1)のフレームの違いですが、体感で差は認識しています。しかし大きな差を作っているのは、2)のホイール+タイヤかなと思っています。何度も述べていますが、Bora2は本当に素晴らしいホイールだと思います。ディープリムとは思えない軽さと転がりっぷりはとにかくすごいです。確かに風は少し受けますが、まぁ慣れれば大したことないです。ディープによる重さなどはあまり感じません(1300g台だし)。また35km/h超えたあたりからの安定度がすごいです。今回の乗り比べで一番の差を決定しているのは、やっぱりホイールとタイヤじゃないかなと思っています。CF SLXは先日の”リエージュ~バストーニュ~リエージュ”でも、オメガ・ファーマ・ロットの選手は未だに何人か使っていましたし(Aeroad CFの開発が遅れているので、ジルベールとサイズが違うモデルだろうと予想されますが)、世界のトップレースで活躍しているフレームです。Madone 6 SSLは言わずもがな。ここまでのフレーム同士だと、もちろん乗った印象は違いますが、BoraとR-Sysの違いほどではない”気がします”。クリンチャーとチューブラーの違いもありますし。

Mavic R-Sys SLのハブは転がりがイマイチ悪い気がします。Mavicのハブは微妙という記事を良くみますが、Bora2のCULTと比べるとやっぱり差があるかなと少し思います(確定的ではありません。プラセボかも・・)。少なくとも40km/h以上になってきたときの安定性や速度の維持性などは、Bora2と比べると差がある気がします。R-Sysは、Enduroのベアリングに変えている人も多いようです。これでだいぶ変わるのですかねぇ・・・。本当にハブだけなのか分かりませんが、少なくともBora2性能に追いつける気がしません。あとスポークの風きり(抵抗)は抜群です(笑)。スタンドで空転させると、扇風機代わりになります。

参考:CULTベアリングについて http://www.campagnolo.com/jsp/en/tech/id_7.jsp

さて、3)のハンドルは、やはりカンパのエルゴパワー+3T Ergonovaはちょっと合わない気がしてきました(以前の記事で絶賛したけど。素人レビューなんて所詮そんなとこ)。私の肩幅を測ってもらったところ40cm位がちょうど良いそうです。とはいえCanyonが42cmで納車されたので、42cmにだいぶ慣れちゃいました。3T Ergonova LTDは42cmを選びましたが、例のハの字形状で1cm近く内部の寄っています。ここにエルゴパワーのデザインはイマイチ合わず、何となく肩が窮屈な印象です。個人的に42cm(ストレート)にカンパのエルゴパワーが最も握りやすいのではと思いました。MadoneもCanyonと一緒のRitcheyに変えるかもしれません。カンパのエルゴパワーは肩幅より少し広めのストレートのハンドルにつけたときが最高じゃないかと、個人的には思います。

さて、同じBora2で比較したときに、CF SLXの方がMadoneより良いのか?というのは、正直よく分かりません。ただこぎ出しの軽さはいつもCF SLXかなと思います。これなんですが、Madone6のBB90にカンパ・ウルトラトルククランクをつける部材(シール)ですが、どうもこれが少し良くないのかと。標準BB(BSC)のCF SLXにカンパの純正カップ、そしてスーレコのCULTのクランクセットは最高に素敵な回転をします。一方でBB90につけたスーレコクランクの回転が非常に渋いです。クランクの回転はハブに比べて少ないので気にする物でもありませんが、やっぱりちょっと違うなぁと。ほんの少しCanyonの方が軽いこぎ出しなのは、この辺が影響するのかなと思ってみたり。今度TREK六本木店に行って相談してようと思います。

一方で、乗っていての包まれるような優しさ(笑)は、Madone。チャリが消えてなくなりそうな感じがするのがCF SLXという感じです。これはどっちも好き好みでファンが居ると思います。ショートでピーキーな感じに走るならCF SLX、ロングで快適に走るならMadoneという感じかなぁ。いろいろ表現変えていますが、この印象は、Madoneが納車されてからずっと同じな気がします。


結局MadoneはSelle Italia SLR TTになりました。これならレール断面が円なのでばっちり。至極快適です。SLRと私のお尻との相性はバッチリです(表現が微妙ですが)


BB90まわりのウルトラトルククランクの回転が渋いんですよねぇ・・・。こんなものなのかなぁ・・。
Canyonの標準BB+純正カンパBB(ウルトラトルク用)との回転とは雲泥の差です。
ちなみに両方コンパクトにしてしまい、ノーマルには戻れないかもしれません。楽すると人間だめですね。


上から見た様子。うん。どうでもいい。このフィジークのバーテープは素敵です。


後ろから見た様子。うん。どうでもいい#2。3T Ergonova LTDのハの字形状わかりますか?
3T Ergonovaシリーズを購入する際には注意が必要です。
これ以上サドルが上がらず少し心配です・・。


前から見た様子。うん。どうでもいい#3。
結局右手は前ブレーキにしちゃってます。Canyonも。
Bora2のハブ見えますかね。このひょうたんみたいな形。これがすごいのです。
スピードプレイはグリスが飛んできましたので、またグリスガンで注入しないと。


若洲公園のこの場所は最高です。みんな寝っ転がって昼寝しています。ここのサイクリングコースは何度走っても最高。釣り人も多し。
ちなみにこの丸太は、空から見るとカニの形状になっています。


若洲のサイクリングコースの先端から引き返すところ。直線約1.5キロくらい。ああ、なんて素晴らしい。何度走ったことか。
ここが平日出勤前に来られる限界です。


若洲にある風力発電。何度も来ておりますが、まともに回っている確率約30%(予想)。あまり動いてないです。
脱原発に向けてがんばってほしいです。


お台場です。天気が良い日は、ここで撮影会みたいなことをやっています。素人モデルさんに、素人カメラさんが取り囲むようなシーンを良く見かけます。
それに張り合って、自転車の写真ばかり撮っている。どっちも社会性に欠ける気がします(笑


お台場の砲台跡。まぁ、作った職人もこんなもんじゃ黒船は沈められないと思っていたのでしょうか。だって届かないし。


台場公園からは、レインボーブリッジと東京タワーが絶妙に見えます。
ここまでチャリでくるのは大変です。途中は担いで登らないと行けないですし、草の上をロードで走るのは困難です。


なんてどうでも良い写真。Canyonに付いている(Madoneの標準シートポストのクランプには付かなかった)Selle Italia SLR KIT Carbonio Flow。フローなので真ん中穴が開いています。効果はわからず。
しかし、SLRシリーズなので、お尻との相性はばっちり。


Canyonの上から見た図。どうでも良い写真。

そういえば、バーテープによる違いは大きいですね。Canyonに巻いてあるフィジークのバーテープは巻きにくい(下手なだけど)は、硬いわであまり良い印象がありません。
もう少し経ったら交換予定です。リッチーのハンドル(ストレート)にエルゴパワーは私にとって最も握りやすく、快適なハンドル回りの組み合わせ。

なんだこのグータラな記事は・・。また画像が多くてスマホで見れねーよと言われそう。

浦安の復興を確認。

浦安・舞浜・葛西・若洲・お台場の定常ルートを走ってきました。震災前からも定期的に走っているお気に入りのコース。長野県出身だからでしょうか。海が見えるとウキウキする性格は変わっておりません。

明らかに復興は進んでいました。素晴らしいです。先日浦安を訪れた時の記事と比較いただければと思います。→浦安・舞浜ツーリング(液状化を確認)


道にあふれていた砂はどこかに行きました。その為、前回は砂嵐で呼吸も厳しかったのが相当改善されました。


電柱も復旧されておりました。


トイザラスの看板も傾いちゃったのですね。ワイヤーを貼って戻している作業中の様です。


この辺りは、あまり被害がなかったようです。


逆に生活に直結しないような、こういう部分はあまり進んでいませんでした。現地の人はどんどん立ち入り禁止区域に入ってジョギングなどをしています。


このジョギング、サイクリングロードは一部通行可能でした。この道は最高に気持ち良く、新浦安の素晴らしい公園だと思います。


この幼稚園も入り口が傾いていましたが、修復が進んでいます。


1mくらい持ち上がっていたマンホールも埋められていました。

さて、ここで少し疑問が起こっています。浦安をぐるぐる回ってきましたが、液状化の激しい地域と、問題ない地域がある気がしました
もともと陸、海、川があったところなど元のベースによって違いがでているなら問題ないのですが、人工的に埋め立てたにも関わらず液状化の差がでているのであればしっかりと調査すべきではないのかなと思いました。
勝手な妄想をすると、家を建てる前の土台作りを数mまで掘り起こして、土を混ぜてから作った土台と、上層だけ生地した土台では差が出たとか仮にあった場合には留意が必要なのかなと。今回は下水などライフラインがやられてしまったので写真の様に早急に復旧がなされましたが、仮に上記の様な調査結果により液状化に強い土台作りが分かった場合、もう一度掘り起こさなければならないのかなと。
土木は全く専門ではありませんのでよくわかりませんが、是非この震災の傷跡を冷静に評価して対策をしてもらいたいと思います。海に囲まれている国ですから全海岸沿いに人が住んでいますものね。


さて、ツーリング中に緊急地震速報が来ました。チャリでも揺れを確認。Twitterで確認すると”一応津波の可能性があるので注意”とのこと。
そこで、ダッシュで海側から離れました。その時の写真。風が強くて津波なのか風波なのかよくわかりません(結果的に津波は来ていません)
やはり海近くに居るときに地震が起きるとびびりますね。


ディズニーリゾートの回りの道にはこうやって椰子の木(?)が植えてあるわけですが、その表皮が剥がれて道に落下しています。
それを、ディズニーのスタッフが、一つ一つ拾い集めて歩いていました。
こういった裏方の努力が、夢の国と言われるゆえんなのでしょうね(ほとんど行ったこと無いのでわからんですが)
ミッキーなどのメインキャスト以外でも多くの人の努力でディズニーは支えられているなぁと感じました。


葛西臨海公園の桜道。もう散る直前でした。今年の桜は多くの場所で見られましたが綺麗でした。たとえ放射線が飛んでこようとも。


今回のお供もTREK Madoneです。ホイールは、久しぶりにMavic R-Sys SL + Continental GP 4000S (クリンチャー)です。
久しぶりのクリンチャーでしたが、とっても良い感じでした。ローハイトなのでハンドルも楽ですし・・。もう乗り心地良すぎて、乗っていてついニヤけてしまうレベル(危ない)
この組み合わせだとどんなロングライドでも疲れなさそうな気になりました。アルミリムのクリンチャーはホント気楽ですね。持ち物も少なくて良いです。(予想通りだけど)クリンチャー万歳。
一方で、アルミリムが銀色だと、見た目かっこ悪いですね・・・(写真の通り)。外観はあきらめるしかないのですが、良いホイールです。
もう少し後にまとめたいと思いますが、Canyon Ultimate CF SLXとの差が分かってきました。全然違いますが、両方とも素晴らしい自転車で、甲乙の違いではなく個性の違いかなと。安直な表現を使えば、Canyonの方が”そぎ落とされたSolid”な感じです。TREKはとにかく滑らかでまろやかです。これはCanyonの方が好きな人も絶対に多いと思われる”個性”の差だと思っています。全く計測する予定も手段もないのですが、イメージだけでいえば、何かレースをした場合にCanyonの方が辛いけど速そうな”イメージ”です。現時点で、チームも個人タイトルも世界No.1のMadone6 SSLが劣るはずがありませんから、あくまでイメージです。

またあまりにボントレガー inForm RXLサドルだと尻が痛いので、Selle Italia SLR Kit Carbonio Flowに変更しました。もう乗り心地は最高。今までサドルに悩んでいる方のブログを多く拝見していたのですが私には無縁でした。しかしそれは私の尻が柔軟じゃなくて、もともとSelle Italiaと相性が良かっただけでした。で、問題はそこから。SLR Kit Carbonio Flowはレールがカーボンであるため、レール断面が円ではなく、縦長の楕円です。この形状はMadone6のシートマストキャップはつけられません。理由は横から挟み込むタイプなのでレールが円じゃないと掴めないのです(フィットしない)。で上の写真は無理やりつけて走りました。しかし段差を超えたときにバキっと(笑)やはり面接点ではなく、線接点で固定されたサドルは危険です!というわけで、レールが円形状のSelle Italis SLR XPに変更しました。これはCanyon Ultimate CF SLXに付いていた物です。逆にCarbonio FlowはCanyonの”普通”のシートポストに付きました。せっかくデザインもかっこよく軽量なCarbonioだったのにMadoneで使えなくて残念極まりないです・・・。

2011/04/19追記:コメント欄にて、saito様より、”ボントレガー:カーボンレールアダプター”の紹介を頂きました。情弱でした。このアダプターを介せば、上記のカーボンレールサドルも取付られそうです・・・。

2011/05/3追記:結局、Selle Italia SLR TTというチタンレールのサドルが、軽量で且つ、レールの断面が円形で取り付けられましたので、Madoneの標準シートキャップにはこのサドルをつけました。詳しくは、Canyon Ultimate CF SLXとTREK Madone 6 SSLの連日の乗り比べ