モスクワ→成田に飛行機で帰る際に、Garmin Fenixを窓際席でGPS Onにし飛行軌跡を記録してみました。窓からですと空の半分しか見えませんが、十分に4つのGPS衛星は捕捉できるようでバッチリ動きました。GPSは、人工衛星の技術なので正に専門分野ではあるのですが、飛行機くらいの高い高度や、速い速度では、いろいろな大人の事情で値が出ないかな?と思ったのですが、全く問題なく動作しました。もっとスピードが出てくると、それこそ大人の事情でGarmin Fenixも値を出してこなくなると思います。
Garmin Fenixをご存知なければ→参考:このブログのGarmin Fenixの記事検索
*留意:Garmin Fenixは原理的にGPS受信機なので電波を発信することはありません。よって、飛行機の計器に影響を与えることは皆無ですが、離陸時・着陸時などそういう原理的に電波を発していませんが、GPS受信機をOnにすることに関しては、一応ご留意とご配慮を。またFenixは無線経由でのデータアップが出来ない(USB接続のみ)ので、とにかくFenixから電波が送信されることはありません。
モスクワ→成田便の日本上空付近の飛行データ
KMLファイル(Google Earth用):
https://www.spacewalker.jp/kml/201212152100_su260.kml
*Garmin ConnectでダウンロードできるKMZ(KML+ZIP)ファイルは、高度が地表に落ちる様になっており(自転車なりランニングなりトレイルはそれが普通なので)、飛行機のような何千mにも達する場合は少しデータの修正が必要です。修正の仕方は、この記事下部の”参考”を参考にしてください。
*飛行軌跡だけど見やすくするには、Google Earth左側のサイドバーにある、今回のKMLファイルの部分を展開し、”Track Points”の左にあるチェックを外せば、赤い線だけになります。
上記のKMLファイルを実際にGoogle Earthで見るのが面白いと思いますが、何枚かスクリーンキャプチャを。クリックすると拡大。
こんな感じ。実に面白いです。どの辺飛んでいるとか、パイロットは飛行経路をほとんど修正していないとか、いつも成田に下りるときに見える九十九里浜のあたりが再現できたりと。また、成田空港内でツラツラ長い距離を走らされている感じもわかりますね。
高度プロファイルも表示できます。今回は新潟上空を越えたあたりからスタートしましたが、巡航は約10000mのはずなので、既に高度を少し下ろし始めていたのがわかりますね。この高度プロファイルの出し方は、下を参照してください。Trackを右クリックすると出せます。(図はクリックすると拡大)
旅先での散歩の記録、ランニングの記録も含め、Garmin Fenixはバッテリーの持ちも良いですし面白いですね。アスリートならずとも持つべきガジェットかなと思いました。
◆参考:Garmin ConnectからダウンロードされるKMZファイルの編集の仕方
1)Garmin Connectから該当のアクティビティページに行き”エクスポート”-> “Google Earth”でKMZファイルをダウンロード
2).kmzファイルの拡張子を.zipに変更し解凍(*kmzは、kml(テキスト)をzip圧縮したファイル形式です)。中のdoc.kmlを別の任意のフォルダに移動。テキストエディッターなどで開く。
3)多量にある<Placemark>の中の<Point>を”相対地上”指定にする。
KMLファイル中に<Placemark>が数多く存在するはずである。その中に<Point>があるので、紫色下線のように<altitudeMode>relativeToGround</altitudeMode>を全ての<Placemark>について追加する。つまり、
検索ワード:<Point>
置換ワード:<Point><altitudeMode>relativeToGround</altitudeMode>
という感じで、一括置換すれば、KML内の全Placemarkに対して追加できますね。
4)赤いラインが引かれる”Track”線を”相対地上”指定にする。
KMLの最初の方に、赤色下線で示した<name>Track</name>というタグがあるはず。
その下の方を、紫色下線の様に編集する。
・<tessellate>を、1→0に変更
・<altitudeMode>relativeToGround</altitudeMode>を、図の位置に挿入
5)保存。保存したファイル(kml)をダブルクリックすればGoogle Earth上に高度も適切に表現されて表示されるはず。
6)(補足)仮に多量にデータがあり、Google Earthでの表示ができない場合は、kmlファイルをzip圧縮して、.kmzの拡張子に変更し開くと、表示される可能性がある。