Asus Zenfone 3 (ZE520KL)カメラテスト (比較Canon EOS M3, Sony Xperia Z1) : RAW撮影も

* 2016/10/23別記事投稿:ASUS Zenfone3 RAW(DNG)撮影・現像カメラテスト。カラーチャートによる独自DNGプロファイルの作成。

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3年使ったSony Xperia Z1 (SOL23)の反応が鈍くなってきましたので、Asus Zenfone3 (ZE520KL)に変更してみました。
イメージセンサ(カメラモジュール)は、Sony Exmor RSのIMX298 (参考PDF : IMX298 @ Sony semicon)で、画素ピッチは1.12umで6.521mm(Type 1/2.8)のセンサーです。
朝トレがてら、Canon EOS M3(APS-Cミラーレス), Xperia Z1 (1.2um, Type 1/2.3, 2070万画素)と比較してみました。

*すべての画像はクリックすると拡大します。

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Zenfone3(ZE520KL) 標準カメラアプリ(JPEG)

参考:Zenfone3元データ(JPEG)

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Canon EOS M5 + EF-M 11-22

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Sony Xperia Z1

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Zenfone3(ZE520KL) 標準カメラアプリ(JPEG)

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Canon EOS M5 + EF-M 11-22

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Sony Xperia Z1

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Zenfone3(ZE520KL) 標準カメラアプリ(JPEG)

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Canon EOS M5 + EF-M 11-22

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Zenfone3(ZE520KL) 標準カメラアプリ(JPEG)

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Zenfone3(ZE520KL) 標準カメラアプリ(JPEG)

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Zenfone3(ZE520KL) 標準カメラアプリ(JPEG)

◆ 夜景

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Zenfone3(ZE520KL) : Camera FV-5

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Zenfone3(ZE520KL) : Camera FV-5

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Canon EOS M5 + EF-M 11-22

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Zenfone3(ZE520KL) : 標準カメラアプリ(JPEG)

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参考:HDR (Photomatix Pro)

◆まとめ

・ちゃんとした比較ができるほど、ホワイトバランスもそろっておらず、イマイチな画像となってしまいました。

・Xperia Z1よりは大幅に良くなっていました。スマホカメラは小型化を実現しないといけないため、どうしても画素ピッチが小さく(S/N比が悪く)、如何にノイズを叩くか(電子回路+ソフトウェア)が勝負です。現状スマホ用のイメージセンサーはSonyのモジュール一強時代であり、要するにSonyの技術の向上がそのままこの3年のスマホ写真の差に出ているかと思います。小さいカメラでがんばっていますね。

・Zenfone3のオートホワイトバランス(AWB)はだいぶ弱く、時間があれば撮影前にしっかりと合わせたいところです。公式カメラアプリは、JPEG保存しかできないのでこのあたりは悩ましいところです。

・ASUS公式カメラアプリは、JPEG保存しかできないことを除けば、なかなか良くできていると思います。シャッター速度も1/50000~32秒まで選択できるのは大変評価できます。夜景等に優位ですね。

・FV-5(有償版)などのアプリを使用すればPNG保存、RAW保存(DNG形式)ができることがわかりました。このRAW撮影(DNG形式)に関しては別記事にまとめました。
参考:ASUS Zenfone3 RAW(DNG)撮影・現像カメラテスト。カラーチャートによる独自DNFプロファイルの作成。

・EOS M3の画質が最も良いのは明らかですが、記事中の画像(2048pxに縮小)だとそれほど優位には感じませんね。そうすると大きなミラーレスカメラを持ち歩く意義は?となりますが、やはり光学的な表現(ボケなど)、幅広い焦点距離(超広角、望遠、マクロ)、撮影のしやすさ、RAWなどの画像処理環境の良さなどでしょうか。

・昼間のS/Nが良い環境で(光量が十分に確保ができる環境)、焦点距離24mm前後(=スマホカメラが一般的に搭載されている程度の焦点距離)ですと、大画面で見ない限り、スマホとミラーレスで圧倒的な差をつけるのは難しくなってきました。風景写真の場合、スマホ(特に縦に片手で持って閲覧するというスタイル)では違いを見つけるのも難しいですね。

久しぶりにMadoneで朝トレ。

今朝の朝トレは、久しぶりにMadoneで。後半土砂降り。
朝トレはSuperflyで出ることが多いですが(気楽+高負荷のため)、たまにロードバイクに乗ると軽くて気持ち良いですね。
さて、DuraAce 9100も機械式はそろそろ発売。長年切望していたディスクブレーキに関してもDuraが12mm axleで指針を示したことで、ほぼフレームの規格も固定。
一年後の2018年モデルで、各社ディスクブレーキフレームが出そろうと思うので、今から楽しみです。
このTREK Madone 6 SSL (2011年モデル)もだいぶ型落ちですが、まだまだ全然元気で調子が良いです。

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New Shimano Dura-Ace

いよいよ新Dura-Aceが。たのしみです。
Dura-Ace Di2 + Dura-Ace精度のDisc Brakeが来るかな。
上位クラスのカーボンフレームにDuraAce Di2 + Discで30mmハイトのクリンチャーカーボンホイールで6.5kgになればバランス良さそうですね。
私のMadone6 SSL 2011は、6kg前半なのでディスクブレーキにしても同じ程度の質量に期待です。

Shimano Dura-Ace

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カーボンチューブラーリムに糊が盛大に残った時、Effetto Mariposa Carogna Removerは最高だ。

どこかの記事をみて、Effetto Mariposa Carogna Removerを買ってみた。

要するに、カーボンチューブラーのリムに盛大に残ってしまったチューブラーテープの残留糊を、さっと取り除くジェル状のもの。
金属リム用などはいろいろあったが、アセトン系などカーボンリムにはダメージが残りそうなものばかり。
今回のCarogna Removerは、使ってみた感想としては、残留糊の接着能力を落とすようなもの。
結果的にカーボンリム表面に一切傷を残さずにとることができた。指がいたくなることもない。

1)リム表面にまんべんなくぬる。製品1本あたり4本分くらいのホイールはいけるかな。
2)0~40度、直射日光をさけたところで2時間から12時間待つ。私は2~3時間ほっておいてから作業した。
3)余裕で拭き取れた。
*留意としては、はみ出したジェルが、デカールなどについた場合はすぐに拭き取るようにとのこと。デカールがはげるなり変色の可能性があるらしい。

これはおすすめ。

荒川CR

祝日を利用して荒川CR朝トレ。
帰路では、走ろうと思っていたペースセットでちょうど走っていたSCOTTのローディーがいて並走させてもらった。
こういう無言の意思疎通はスポーツバイクの醍醐味ですな。

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Canon EOS-M3による高画質撮影およびDPP4によるRAW現像フローの動画解説

このブログで紹介している最近の写真はほぼCanonのミラーレス一眼カメラのEOS-M3, EOS-M(初代)です。
小さいカメラでとても良く写るため私もお気に入りですが、AF(オートフォーカス)の遅いのが玉にキズ。
しかし私のように風景などを中心に使うのであれば、とても良いカメラだと思っています。旅先カメラ、ツーリングカメラには、超広角レンズのEF-M 11-22mmと組み合わせてベストなカメラだと思っています。

今回は、以前ブログでも紹介したEOS MによるRAW現像処理の解説を更新し、EOS M3 + EF-M 18-55mm(標準ズームレンズ)によるダリアの撮影および、DPP4(Digital Photo Professional4)によるRAW現像のフローを動画で紹介します。DPP4はCanonから無料でダウンロードできます。EOS M3ユーザーで、いまいち高画質に撮影ができない、オート(プログラムオートP)で撮影ばかりしている人に参考になればと考えています。

◆被写体(ダリア)とカメラのセッティング
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今回は、白壁の前にダリアを置いて、それに正対するようにEOS-M3 + EF-M 18-55mm + スピードライト(580EX)を配置しました。

◆EOS-M3 + 三脚を用いた高画質撮影に関する動画


https://www.youtube.com/watch?v=W7tKu-DaPTo

<撮影動画のポイントまとめ:高画質で撮影するためには>
(A.1) 手ぶれを起こさないことが重要。今回は三脚なので手ぶれの心配はなし。しっかりと固定する。
(A.2) 被写体がぶれないことが重要。室内なので動くことはないですが、エアコンの風なども気を付ける。特にお子様などが被写体だと動いてしまって大変ですね。
(A.3) ISO感度をできるだけ下げる。下げるほど高画質。今回は三脚を使って手ぶれが起きないのでISO100に。
(A.4) 三脚を使う場合は、手ぶれ補正機能をOFF。留意として、撮影後はまたONに戻すのを忘れない
(A.5) 撮影モードをAv(絞り優先AE)にダイヤルで切り替え、絞り(F値)を調整する。絞り(F値)によって、被写界深度(ボケ具合)とレンズの抜け(MTF)が変化する。レンズの開放F値から少し絞るのが良し。今回はF7.1で撮影。
>> 参考:各レンズがどのF値にて最高画質が出るかは、DxO Markなどのサイトで計測されているのを参考にする。今回のEF-M 18-55mm のDxO Markの結果なども参考に。
(A.6) RAWで撮影し、パソコンを使って更に追い込む(主にホワイトバランスと露出補正とレンズ補正)
(A.7) シャッターボタンを押すときにカメラがぶれるので、セルフタイマーを使ってそのぶれを防止する。
(A.8) 必須ではないが、スピードライト(いわゆるフラッシュ)を、白壁などにバウンス(反射)させて撮影すると影などを飛ばせる。

◆上記で撮影したRAWファイルをCanon純正現像ソフトウェアDPP4にて現像しJPEGファイルを作成する。一部Photoshop(必須ではない)


https://www.youtube.com/watch?v=dHdJSyxbZ70

<RAW現像動画のポイントまとめ:高画質でJPEG化するには>
(B.1) まずDLO(Digital Lens Optimizer)にて、Canon純正のレンズ補正をかける(収差・回折・周辺減光等の改善)。高画質化を目指せる。
(B.2) ホワイトバランスを、自分で色温度で調整するか、白い物が映り込んでいるならそこをクリックしてホワイトバランスの白原点とする。
(B.3) 露出補正(明るさ調整)を行う。あくまで微調整なので撮影時にちゃんと露出補正(+/-EV)を掛けておくのが大前提。
(B.4) ピクチャースタイルは好み選択。
(B.5) 色調整等はいわゆる画像処理なので、やりすぎると自然の感じから逸脱するのでここを使用するかは個人の好み
(B.6) Photoshopに転送すれば、いわゆる(B.5)の画像処理の延長(Photo Re-touch)になるが、いろいろ表現手法を加えられる。自然の彩度やレベル補正など。
(B.7) SNSなどにアップする際には2016年1月現在は、横2048pxに縮小するのが良い。Photoshopの場合は縮小後、アンシャープマスクを加えると少し画質がキリっとする。
(B.8) JPEGに保存

◆上記の動画で実際に撮影・RAW現像・JPEG化した写真の紹介

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Canon EOS-M3 + EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM + スピードライト580EX(点灯) + 三脚撮影
RAW, ISO100, F7.1, DPP4 + DLO, Photoshop CC
*クリックすると拡大

20160130_dha2_no_speed_light_2048_ph
Canon EOS-M3 + EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM + スピードライト点灯なし + 三脚撮影
RAW, ISO100, F7.1, DPP4 + DLO, Photoshop CC
*クリックすると拡大

背景を黒にして撮影してみました。締まりますね。
20160131_dahlia1_2048
Canon EOS-M3 + EF100mm F2.8 Macro USM + スピードライト580EX(点灯) + 三脚撮影
RAW, ISO100, F4, DPP4 + DLO, Photoshop CC
*クリックすると拡大

<まとめ>
 こんな感じで、EOS-M3と標準ズームレンズ(EF-M 18-55mm)の性能を出し尽くす高画質撮影手法およびRAW現像手法を紹介しました。もちろんいろいろアプローチはあるので、あくまで一例ということで。いろいろ試していただきたい思います。質問等あればお気軽にどうぞ。
最近はiPhone6をはじめかなりスマホでも良く撮れるようになりました。ミラーレスなり一眼レフなり敢えて重たい・大きなカメラを使うのであれば相当画質を追い込まないとスマホにやられてしまいますね(^^;)