Canon EOS-M3による高画質撮影およびDPP4によるRAW現像フローの動画解説

このブログで紹介している最近の写真はほぼCanonのミラーレス一眼カメラのEOS-M3, EOS-M(初代)です。
小さいカメラでとても良く写るため私もお気に入りですが、AF(オートフォーカス)の遅いのが玉にキズ。
しかし私のように風景などを中心に使うのであれば、とても良いカメラだと思っています。旅先カメラ、ツーリングカメラには、超広角レンズのEF-M 11-22mmと組み合わせてベストなカメラだと思っています。

今回は、以前ブログでも紹介したEOS MによるRAW現像処理の解説を更新し、EOS M3 + EF-M 18-55mm(標準ズームレンズ)によるダリアの撮影および、DPP4(Digital Photo Professional4)によるRAW現像のフローを動画で紹介します。DPP4はCanonから無料でダウンロードできます。EOS M3ユーザーで、いまいち高画質に撮影ができない、オート(プログラムオートP)で撮影ばかりしている人に参考になればと考えています。

◆被写体(ダリア)とカメラのセッティング
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今回は、白壁の前にダリアを置いて、それに正対するようにEOS-M3 + EF-M 18-55mm + スピードライト(580EX)を配置しました。

◆EOS-M3 + 三脚を用いた高画質撮影に関する動画


https://www.youtube.com/watch?v=W7tKu-DaPTo

<撮影動画のポイントまとめ:高画質で撮影するためには>
(A.1) 手ぶれを起こさないことが重要。今回は三脚なので手ぶれの心配はなし。しっかりと固定する。
(A.2) 被写体がぶれないことが重要。室内なので動くことはないですが、エアコンの風なども気を付ける。特にお子様などが被写体だと動いてしまって大変ですね。
(A.3) ISO感度をできるだけ下げる。下げるほど高画質。今回は三脚を使って手ぶれが起きないのでISO100に。
(A.4) 三脚を使う場合は、手ぶれ補正機能をOFF。留意として、撮影後はまたONに戻すのを忘れない
(A.5) 撮影モードをAv(絞り優先AE)にダイヤルで切り替え、絞り(F値)を調整する。絞り(F値)によって、被写界深度(ボケ具合)とレンズの抜け(MTF)が変化する。レンズの開放F値から少し絞るのが良し。今回はF7.1で撮影。
>> 参考:各レンズがどのF値にて最高画質が出るかは、DxO Markなどのサイトで計測されているのを参考にする。今回のEF-M 18-55mm のDxO Markの結果なども参考に。
(A.6) RAWで撮影し、パソコンを使って更に追い込む(主にホワイトバランスと露出補正とレンズ補正)
(A.7) シャッターボタンを押すときにカメラがぶれるので、セルフタイマーを使ってそのぶれを防止する。
(A.8) 必須ではないが、スピードライト(いわゆるフラッシュ)を、白壁などにバウンス(反射)させて撮影すると影などを飛ばせる。

◆上記で撮影したRAWファイルをCanon純正現像ソフトウェアDPP4にて現像しJPEGファイルを作成する。一部Photoshop(必須ではない)


https://www.youtube.com/watch?v=dHdJSyxbZ70

<RAW現像動画のポイントまとめ:高画質でJPEG化するには>
(B.1) まずDLO(Digital Lens Optimizer)にて、Canon純正のレンズ補正をかける(収差・回折・周辺減光等の改善)。高画質化を目指せる。
(B.2) ホワイトバランスを、自分で色温度で調整するか、白い物が映り込んでいるならそこをクリックしてホワイトバランスの白原点とする。
(B.3) 露出補正(明るさ調整)を行う。あくまで微調整なので撮影時にちゃんと露出補正(+/-EV)を掛けておくのが大前提。
(B.4) ピクチャースタイルは好み選択。
(B.5) 色調整等はいわゆる画像処理なので、やりすぎると自然の感じから逸脱するのでここを使用するかは個人の好み
(B.6) Photoshopに転送すれば、いわゆる(B.5)の画像処理の延長(Photo Re-touch)になるが、いろいろ表現手法を加えられる。自然の彩度やレベル補正など。
(B.7) SNSなどにアップする際には2016年1月現在は、横2048pxに縮小するのが良い。Photoshopの場合は縮小後、アンシャープマスクを加えると少し画質がキリっとする。
(B.8) JPEGに保存

◆上記の動画で実際に撮影・RAW現像・JPEG化した写真の紹介

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Canon EOS-M3 + EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM + スピードライト580EX(点灯) + 三脚撮影
RAW, ISO100, F7.1, DPP4 + DLO, Photoshop CC
*クリックすると拡大

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Canon EOS-M3 + EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM + スピードライト点灯なし + 三脚撮影
RAW, ISO100, F7.1, DPP4 + DLO, Photoshop CC
*クリックすると拡大

背景を黒にして撮影してみました。締まりますね。
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Canon EOS-M3 + EF100mm F2.8 Macro USM + スピードライト580EX(点灯) + 三脚撮影
RAW, ISO100, F4, DPP4 + DLO, Photoshop CC
*クリックすると拡大

<まとめ>
 こんな感じで、EOS-M3と標準ズームレンズ(EF-M 18-55mm)の性能を出し尽くす高画質撮影手法およびRAW現像手法を紹介しました。もちろんいろいろアプローチはあるので、あくまで一例ということで。いろいろ試していただきたい思います。質問等あればお気軽にどうぞ。
最近はiPhone6をはじめかなりスマホでも良く撮れるようになりました。ミラーレスなり一眼レフなり敢えて重たい・大きなカメラを使うのであれば相当画質を追い込まないとスマホにやられてしまいますね(^^;)

若洲海浜公園の朝焼け + YouTube 360動画(SP360)

今朝も若洲は綺麗でした。
Kodak SP360によるYouTube 360度動画。やはり上位のSP360 4Kでないと、画質が悪くて見られたものでもないですな。

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YouTube 360度形式。ぜひスマホのYouTubeアプリ開きなおしてご覧下され。(スマホでこの記事内で動画を再生しても意味がありません)

リンク:https://www.youtube.com/watch?v=QGyrl5Rzujs

快晴の絶景の浄土平へ。

今年も絶景の浄土平(磐梯吾妻スカイライン)にいってきました。
福のしま、うつくしま、福島。快晴で最高でした。
何度かブログで紹介しておりますが、自転車好きなら必ず行くべきかと思います。こんなに気持ち良い峠もないですね。
女性のリドリー&ディスクブレーキモデル(シクロクロスかな?)ローディーも居ました。
モーターバイクでも自動車ドライブでも是非どうぞ。最高です。

写真は全てEOS-M (初代) + EF-M 11-22mm

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今年も絶景の雪の壁:軽井沢~草津~渋峠~長野(志賀草津道路)(2015)

昨日(2015/04/24)、国道292号(志賀草津道路)が冬期閉鎖を終え再開通しました。
そこで今年も絶景の渋峠・雪の壁を見に行ってきました。調べてみると昨年は4/26に行っていましたのでほぼ1年ぶりです(参考:渋峠の雪の回廊(2014) @国道292号(志賀草津道路))。

今年は、新幹線で軽井沢まで輪行。
軽井沢駅→中軽井沢→峰の茶屋→北軽井沢→草津→国道292号(志賀草津道路)→雪の回廊(壁)→国道最高標高点→長野駅
ルートラボ:https://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=5eb1cb928ac552bd552469c5c3fb8480
距離:125km
獲得票高:2350m

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*今回も全てCanon EOS M + EF-M 11-22mm。ツーリングカメラとしては最高ですね。EOS M3は100g重たいので今回はEOS Mで行きましたが十分良く写ります。ツーリングカメラとしてオススメです。クリックすると拡大。

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軽井沢駅は実に寒く、桜も満開。バイクは、TREK Madone 6 SSL + Hyperon Ultra 2 (Cli)

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中軽井沢から峰の茶屋峠へ。地味に急坂。奥に見えるのは浅間山。天気が良くて実にテンションが上がる。

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峰の茶屋峠を越え、少し下りた北軽井沢の看板(おきまりの記念撮影)

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北軽井沢からこれから向かう渋峠・草津白根が見えました。こう見ると遠いですね。

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北軽井沢で十分に下りきって一気に草津に上がります。今回のツーリングでやはりこの登りが一番キツイ。激坂。

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毎度、ちちやで温泉饅頭をば。夜の茶の湯の稽古に使います。
湯畑の足湯で少し足を休めて国道292号(志賀草津道路)を渋峠に向けて登坂開始。

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もう完璧に絶景。最高です。

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さて火山活動が活発ですが、臭いはやはり強かったです。ここの火山ガスゾーンはさっと通過。

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火山ガスゾーンを上から。

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雪はたっぷり。遠くの山も実に綺麗。

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登坂途中より草津方面を望む。遠くに見えますね。

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稜線の雪渓が実に綺麗。遠くの山も綺麗。

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万座方面からのつづら折り坂とも合流。

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登ってきた道を上から振り返る。絶景。

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遙か向うに渋峠(頂上)を越えて長野に下りていく道が見えますかね?

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雪の回廊が来ました。今年は雪が少ないと聞いていましたが、それでも多いですね。

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今年の高さはこの位。8mくらいかな?

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太陽はここまで上がってきており、空が青く写真が撮れるギリギリに到着。東京からのアプローチではこれ以上早くは上がれないですが・・。基本ですが、青空写真は太陽が横から差し込む早朝です。

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記念撮影。知人夫婦とたまたま登坂中に出会い、一緒に登ってきました。

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モーターバイクのツーリングメンバーも多かったです。

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少し上から回廊を望む。これだけ天気が良いのですぐ溶けちゃいそうです。

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日本国道最高地点 標高2172m。今年も無事来られました。5年連続かな。
AUは今年も電波が入りません。ソフトバンクはもちろんNGでしょう。FOMAプラスエリアだけかな。

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渋峠頂上から、白根山方面を望む。少し火山煙がでていますが、思ったほどではないですね。
あ、そうだ。草津白根レストハウスは白根山の活動の関係でやっていないので注意が必要です。つまりここで水分などの補給ができません。ご留意ください。

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ひとつ前の写真から少し左側。草津の町が遙か向うに見えます。綺麗です。

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頂上を越えて長野市側に下り始め。渋峠ホテル・食堂・売店はやっておりました。群馬と長野の境界。ここはAUでも電波が入りました。

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下っていく山々も綺麗でした。

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一気に下りてきて気温も上がり、森林限界を超えると普通の山肌に。やはり渋峠周辺は別世界ですね。

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完全に下りきったあたり。農村地帯が実に良い感じです。

さて、今年も最高でした。どんどん溶けてしまうと思いますので、興味があれば是非!
頂上はやはり寒かったです。下り用のジャケットは必須でしょう。下りは寒かったです。シューズカバーも私は付けて行きました。登坂中はやはり暑かったのですが、頂上は寒いのでその辺の温度コントロールを抜かりなく。