Garmin Edge 800のバッテリー交換(邪道)をした。

さて、毎朝使っているGarmin Edge800のバッテリーがヘタっていて、朝トレはともかく、週末のツーリングに行くと4時間くらいでLow Batteryに。
リチウムイオンは公称充電回数が500回程度ですから1年近く毎日使ってくればそれなりにへたるでしょう。

話はそれますが、開発中の人工衛星にも当然バッテリーは必要でございまして、Edge800やスマホなどと同じリチウム・イオン二次電池を採用しています。人工衛星が地球の影になり(食に入る)と太陽光が届かず、太陽電池セルから電力が取り出せません。その為、太陽が当たっている日照時に充電をして、食に入ったらバッテリーで動作するというサイクルを繰り返します。ウチで作っている人工衛星は低軌道衛星といって、比較的地表から近く(高度300~800km程度)を飛んでいるため、一日で地球を約15周します。つまり一日に充電・放電のサイクルを15回行うというわけです。仮にリチウムイオン二次電池の充放電サイクルが500回とすると、33日でバッテリーは寿命を迎えてしまうことになり大変です。そこで充電電圧を低めに充電したりと、少しでもバッテリーがヘタらないような、いろいろな工夫をして電源系を設計しています。更に太陽が当たる日照時と、当たらない食では衛星内の温度も変化します。充放電と同じく温度サイクルも一日15回上下するのでその点でもバッテリーにはダメージがありますね。完全に話はそれました。

さて、実はバッテリー交換を試みたのはもう3~4ヶ月前です。そこでアクシデントが。Garmin Edge 800のバッテリーと互換性があるサードパーティーバッテリーを2個ほど購入して、Edge800を分解して交換しようと思ったら・・・。

(ちなみに今回は全く撮影に気合いがはいっていませんが、クリックすると拡大するので、細部を見たい方は)


まずは、Garmin Edge 800に入っている純正バッテリー。
GARMIN 361-00035-00 この型番でググれば、いろいろ見つかるでしょう。あまり怪しいメーカーは避けるべきだけど。自己責任で。
3.7V 1100 mAh。

で、私が購入した互換バッテリーは、


これです。中国製。うーん。怪しそうだ(笑)
3.7V 1000mAh。100mAh少ないですね。1100mAhもしくはそれ以上のでかいバッテリーを見つけたら教えてください。
ちなみにこのバッテリーが怪しくない保証は0です。参考にしないように。

さてアクシデントに関してです。2枚目の写真の互換バッテリーの先には、コネクターがついていますよね。このコネクターがGarmin Edge800の底にある基板のコネクタに刺さっているのですが、それを引っこ抜こうとしたら、基板のコネクターごと取れちゃいました(笑)。エンジニアらしからぬ行為(笑)

中国(?)のサイト:http://loied.tistory.com/category/Equipment
ここから拾ってきた画像を引用


これが正常の状態の写真。写真右上の白い3本配線が出ているコネクターを引っこ抜こうとしたら、基板に半田付けしてあるコネクタごと”もげ”ました(笑
というわけで、記事のタイトルが”邪道”と書いてあるのは、良い子の皆さんは、このコネクターを丁寧にぬいて、バッテリーを交換して、コネクターをさして作業終了です。試合終了です。 私の様に”もげ”ちゃった残念な人は、基板に直接半田付けすることにします。

この作業がめんどくさいということで、別のGPSを使っていたのですが3,4ヶ月経って、ようやく重い腰をあげて(といっても大した作業じゃないけど)半田付けすることにしました。


Garminの裏側から6個のネジを取り外します。小型トルクスネジです。バッテリー買ったら、この特殊ドライバ(小型トルクスネジ)が付いていたのでラッキー。
表の蓋(写真上部の黒い蓋)の右側に基板間コネクタがフレキシブル基板と共にプラプラしています。よって外す際には、蓋を思いっきり引っ張らないように注意してください。
横から、このコネクタを先に抜いてから蓋を離します。


矢印の2つのネジを外します。これで、液晶+下の基板のセットと、Garminの裏のプラスチックのケースが外れます。


外した様子。赤い矢印のところが基板間コネクタになっていて上の液晶+基板セットの裏面にある基板間コネクタとつながっています。
(その為、外すときと付ける時にこのコネクタがあることを意識してください。とはいっても割れるようなコネクタじゃないのでまっすぐ抜く or 刺すってことだけ注意すればよし)


盛大にコネクターが吹っ飛んだ様子(笑)コネクターの姿はなく、基板にパッドだけ見えている悲しい状態。
右から(+:プラス)、真ん中がT(温度:たぶん)、左が(-:マイナス)です。
限りなく3本のパッドのパターンの間隔が広いので、(0.5mmくらいのピッチかな)直接、半田付けすることに。


というわけで半田付けした様子。


あとはテープでバッテリー&配線の固定。今回の邪道な半田付けのリスクは、走行中に衝撃を受けて、この半田付け部が取れて、隣の+/-同士がショートする場合です。
リチウムイオン二次電池は爆発リスクが0ではないので注意する必要があります(保護回路は入っているとはいえ)
そこで、配線の先の半田づけ部にバッテリーからの振動が直接加わらないようにテープで基板に貼り付けました。まぁ少しは役に立つでしょう。
あとは、両面テープ状態にして、バッテリーを裏蓋とそれなりに固定します。バッテリーが重たいのでこれの振動を抑えることが重要です。
(実際に純正バッテリーはポッティング材でべっとり固定されていました)


というわけで動きました。

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言わずもがなですが、これは私の備忘録であり、真似をして失敗して爆発しても一切責任を負えません

 

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