2010/08/13 : 追記:サドルが到着したので、その写真を追記です。
2010/08/16: 追記:サドルの感想を追記。
2010/09/25:追記:ホイール+タイヤを交換を追記。
2010/10/29:追記:ホイール情報を修正
2010/12/20:追記:現状、この記事に検索して飛んでくる方が非常に多いようです。本記事の内容に関して質問。カメ3ならどうなんだ?とか何でもコメント欄にどうぞ。分かる範囲にお答えします。ちなみに私は本記事のカメ4は既に知人に譲って手元にございません。理由はパワーアップし快適でしたが、更なる快適性を求めてロードバイクに移行したためです。一つアドバイスとして、カメレオンを改造しようと考える方はおそらく”凝り性”かと思われるので、下手にテコを入れずロードバイクに行っちゃうのも選択肢だと思われます。ご自身の性(さが)を客観的に判断して、カメの改造で満足できるかご検討ください。
2010/12/21:追記:カメ3以下の車種は、リアエンド幅が135mm(MTB側)である可能性があるので、本記事で紹介しているように単純にパワーアップできない可能性があります。不明な点がありましたら質問でもどうぞ。
2011/05/03追記:カメレオンのドロップハンドル化で検索してくる人が多いようです。答えは、基本Noです。ドロップハンドルにするとブレーキレバー、シフトレバーを、シマノSTI, カンパのエルゴパワーなどに変更しますが、今お付きのVブレーキ用ブレーキレバーと、STIのブレーキレバーは、”ワイヤーの引く量”が違うため、ハンドルだけドロップハンドルにしても、すんなりいきません。つまりSTIではVブレーキを引けないということです。STIは、キャリパーブレーキとカンチブレーキしか引けません。カメレオンテのフレームにキャリバーブレーキは付きません。
解決策1:これ以上クロスバイクに金を掛けるのはやめましょう。フレームのジオメトリに限界があるのでドロップ化したところでたかがしれています。ロードバイクを買い直してください。
解決策2:Vブレーキをはずして、カンチブレーキを付けます。ただ、今更シクロクロスでもないですし、カンティブレーキをつけるのはどうかなと・・・。カンチブレーキなら、一応STIで引けます。
解決策3:ワイヤーの引き量を調整するあやしいプーリーみたいなものがあります。つまり、STIでの引き量をプーリーで変換して、Vブレーキを引っ張るという技。なんか調整が大変みたいです。不可能ではないです。
解決策4:フレームにドリルで穴を開けてキャリパーブレーキを付ける。これはオススメしません。フレームも傷つきますし、キャリパーのセンタリングがうまくできる気がしません。
まとめ:どうしてもドロップにするならカンチブレーキ(Vブレーキのブレーキ台座につけられます)に変えて、STIで引くのが現実的です。が、上記の様にもうクロスバイクに金を掛けずにロードバイクに行ってくださいな。
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さて、先日からはまりまくっている自転車ですが(詳しくは、このブログの記事”Bianchiのチェレステカラーの自転車を買ってみた。Camaleonte 4”を参照)、数百キロ走ったところで結構不満が出てきました。
1)トップスピードの状態で踏み込み時にカラカラ鳴る:クランクの歪みであることが判明(ディレーラの調整云々ではない)
2)クランクにギアは3枚要らない。デフォルトでは、クランクに3枚のギヤ、後ろに9枚のギアで27段変速でしたが、前の3枚の内、インナー側の1枚を使わないので不要だと感じた
3)中学・高校と超MTBに凝っていたので、それなりに自転車のメンテナンスなどは知識があり、いろいろいじったり、長距離を走っている内に、現時点で細かいところに何ともいえない不満があり、何とも走っていて歯がゆい点が多かった
4)10月23日に鈴鹿サーキットで行われる6時間耐久レースに出場することにした。
というわけで、Bianchiの2010年モデルのカメレオン4(以下カメ4)をいろいろパワーアップすることにしました。
下の表に購入時のデフォルトと今回のパワーアップのパーツを示します。言ってみれば、フレームとハンドル周り以外、総取り替えです。
カメ4は、基本的には、Shimano Tiagraベースとなっていますが、クランクセットは、FSAを使っています。ビアンキの他のモデルもそうですが、妙にクランクだけFSAを使うことが多いようです。別に悪い会社ではないのですが何とも気持ち悪いです。実際に、私のFSA TEMPOは踏み込んだ時にわずかに歪みカラカラ鳴るという大変不快なものでした。レースに出ることですし、Tiagraから1つ上のグレードのShimano 新105シリーズベースとすることにしました。Shimanoのサイトを見れば、ロード系のコンポーネントの紹介がありますが、上からDura-Ace, Ultegra, 105, Tiagraの順でグレードが下がってきます。Dura-Aceは完全にプロレーサー用(&コレクター用)でして、さすがに高すぎて手がでません。Ultegraも魅力ですが、総取っ替えなので、やはり高額・・・ということで、105の新製品で揃えることにしました。(ちなみに旧105が56XXの型番、新105が57XXの型番です)。基本旧105ベースのカメレオン5を最初から買えばいいじゃんとかいう突っ込みはなしです(58のサイズが売ってなかった)。その為、最初はultegraベースでの総取っ替えを考えましたが、予算とクロスバイクでultegraもやりすぎかなという点から新105に落ち着きました。また多くの方から、私の様な週末数十キロ走る程度の乗り方なら105ベースで十分の品質であるとのことでした。
さて、クランクセットですが、前がギア3枚あったものは、もちろん2枚にしました。ハヤり(!?)のコンパクトクランクではなく、堅実に39T-52T : 170mmのダブルクランクです。105は後ろが10速ですので、9速だったTiagraベースでは、シフターなども変えなければなりません。リアディレーラーはそのまま流用もできなくはないですが、前が2枚になったため、3枚用のリアディレーラではストロークに遊びが多く変速に無駄ができるなぁと・・。そんなことを考えていて、もう総取っ替えで新105にしました。BBは、値段がほとんど変わらなかったので見栄でDura-Aceです(笑) BB-7900という型番です。結局シフターも10速ベースに交換です。同じような改造をする人がいるかもしれないので補足しておくと、フラットバー用の10速シフター(SL-R770)は、105純正のフロントディレーラ(FD-5700など)は引けませんので注意が必要です。SL-R770は、FD-R770しか引けないので注意が必要です。
カメ4のブレーキは、MTB用のVブレーキですので、105のキャリパーブレーキは使えません。デフォルトのDEOREでも十分すぎるほど効いていたのですが、ここは一つ少年時代の夢を叶えることにしました。中学・高校時代のMTBにモーレツにはまっていたころ、当時MTBのコンポの最高峰はDEORE XTであり(XTRはなかった)、毎月自転車の雑誌を見てはヨダレを垂らしていました(笑)。当時はとても購入できませんでしたが、今回、そのささやかな夢を叶えるために、DEORE XTのVブレーキーとDEORE XTのブレーキレバーを採用することにしました。いやはやあの頃の自分に乗らせてあげたい・・・。
さて、タイヤ周りです。カメ4には、いまいち素性がわからないホイールとVittoriaのド・スタンダードのタイヤZAFFIRO(700x28C = 28mm幅の意味)が付いていました。タイヤとホイールの交換は加速時などに大きな違いが生じるとききまして、ホイールにはチューブレスタイヤも対応可能のWH-6700を採用しました。このホイールは比較的安価で軽く、最近よく売れているホイールの様です。Ultegraシリーズのホイールなので、ホイールとBBだけは、105シリーズを超越しています。タイヤに関しては、結構悩んだのですが、ここは”やり過ぎ感”たっぷりのビアンキ・チェレステカラーのミシュラン Pro3 Raceにしました。名前の通りレース用です・・・。サイズは700x23Cにしまして、28mmの幅から23mmに更にタイヤを細くしました。
サドルに関してはなかなか悩みました。だいたい走行距離30キロを超えたあたりから尾てい骨あたりが痛くなってきます。サドルはあまりに数がたくさんあって、よくわからなかったのですが、いろいろ評判が良いfi’zi:kのARIONE CXとfi’zi:kのシートポスト(cyrano)にしてみました。海外サイトがとても安かったので購入したのですがまだ届きません・・・。
ペダルに関しては、とりあえずデフォルトのペダルが無駄にでかくて重たかったので、コンパクトなTioga製の物にしました。いい感じです。

DEORE XTのVブレーキ。もちろん前後揃えました。タイヤは、23mm幅でかなり細くなりました。

Ultegraホイール(WH-6700)とMichelin Pro3 Raceのチェレステカラー。ちなみにスリックです・・。雨の日は絶対に乗れない・・・。

新105のリアディレーラです。色はすべて黒にしました。ダブル用のリアディレーラーなので無駄がなくポンポンシフトチェンジができる予定です。

全体の様子。フレームがチェレステでしたが、タイヤまでチェレステになったので、ちょっと”痛い”感じになってきました・・・。まぁいいか・・。
さて、サドル以外のパーツ交換もおわり、早速お台場周りまで20キロほど走ってきました。もうあまりの違いに乗っていてにやけてしまいました。
1)購入時にあったトップスピードでの歪みによるカタカタ:当然なくなった
2)前が2枚(ダブル)になったこともあり、シフトチェンジがバリバリすっきり入る。とってもなめらかですばらしい。変速が本当に快適になりました。クロスバイクはカメ4と同じように町中の起伏を超えられるようにフロント3枚の構成が多い様です。今回2枚に変えてみて本当に良かったと思います。シフトチェンジが違いすぎます・・・。山登りをしない方は、2枚に変更することをおすすめします。
3)タイヤ・ホイール+コンポチェンジによる軽量化の影響か?走り出しがスッと出られるようになりました。かなりの違いでして、信号が青になったときからすぐ前に出られます。
4)流しの摩擦が極めて小さい。つまり、漕がずにそのままにして走らせていると、Ultegraのホイールの性能か?タイヤの摩擦が軽減したのか?とにかくずっと速度が落ちずに走っていられます。いわゆる等速直線運動がずっと続く感じです。今回、走りにおいてはこれが一番感動した違いでした。
5)車体が明らかに軽くなった。
6)ブレーキの見た目がかっこよくなった(本質的ではない・・・)。ブレーキは相変わらずVブレーキなのでモーレツに効きます。
そんなこんなで今回の改造は本当に大満足です。やって良かった・・・。フレームはもちろん高級ロード車などに比べると質量をはじめかないませんが、105ベースのコンポで揃えたことでかなりいい感じのクロスバイクになりました。載っていて、”うん。いい感じ。いい物作り”と感じます。ただ自転車として”走れる”ことから、”とても快適に速く”走れるようになりました(もちろんデフォルトの状態でも相当良かったですが)。
とりあえずこの状態で、10月の耐久レースに向けてトレーニングを繰り返します。平均時速25~30km程度で完走を目指しているのでかなり気合いを入れる必要があります。ヘルメットなどももちろんかぶって走っていますが、怪我をしないように大通りを避けて練習に励みたいと思います。
チャリンコをお持ちの方、タイミングがあえばツーリングにでかけましょう。
2010/08/13 : 追記: fi’zi:kのサドルが届きました(正確にいうととっくに届いていました。不在票が入っていたのが気がつかず・・・・。wiggle.co.ukからです。速攻で届いていたことになります)
走った感想はまた追記で記載します。まだ乗れていません!!!
8/16追記: 新しいサドルで20キロほど走ってきました。載った瞬間の感想・・・”堅い・・”です。こんな堅くて大丈夫か?というのが第一印象でした。やはりカメ4はクロスバイクですから柔らかいサドルが付いていたことを実感しました。とはいえ、堅いんですが結構乗ってみるとこれはこれで悪くないという印象。とりあえず20キロ程度は、堅くて苦痛ということはありませんでした。なんでしょう・・。会議の椅子でも堅い方が長時間には疲れないみたいな感じでしょうか・・。とりあえずせっかくなので、fi’zi:kのarioneでしばらく乗ってみたいと思います。
クロスバイクとしては、禁断のドロップハンドル化を抜きにして十分な性能になりました(やり過ぎ感たっぷり)



