カンパニョーロ80周年記念コンポ。

発表されて随分経ちましたが、カンパニョーロが80周年記念に限定コンポを発表しましたね。Campagnolo 80th ANNIVERSARY COLLECTIONという名前で。

http://anniversary.campagnolo.com/en/anniversary

基本的には、ワイヤー式のSuper RecordとBora Ultra Twoをベースに80周年記念ロゴを付けて箱入りの様ですね。

80thset
歴史も印された箱の様で、最終的な購入者国別シェアでは日本が多いと予想。セットを見る限りカーボン製のRecordボトルケージも付いているのですね。

80thergo
エルゴパワー。カーボン製ブレーキレバーの上部が3つの穴なので、やはりSuper Record相当ですね。シフトアップレバーもカーボン風のシールが貼ってある(レバー自体は樹脂)あたりも完璧にSuper Record。80周年用に改良などがあった形跡はなさそうですね。

80thfd
FD。FDのチェーンガイドが樹脂ですとChorus以下のグレードになりますが、カーボンですので、(Super) Record相当ですね。Super Recordを2.5年近く使っていますが、このFDのチェーンガイドがカーボンによって何か不具合があったことはありません。(そもそもインナーチェーンリングを使わないので、殆ど使っていないのもありますが)

80thrd
ワイヤー式のRDのデザインは秀逸だと思っています。またEPSの電動リアディレーラー”も”超かっこいいデザインなので、デザインチームのマインドは今も失われず。下のプーリーがRecordグレード以上はセラミックベアリング内臓で、赤いリングの印刷があるのですがここからは見えないですね。80周年モデルなのでその赤リングをなくしたのか、プーリーガイドで見えないだけかな?

80thbr
まさかの赤色ブレーキパッド。これだけオーダーできるのかな?
このスーレコブレーキ(とエルゴパワーの組合せ)は、他社を圧倒。秀逸。
今となってはこのブレーキ(タッチ)の為に、私はカンパをこだわって使っている様なものです。

80thwheel
80周年記念50cmディープリムカーボンホイール。ハブの瓢箪形も含めBora Ultra Twoそのままでしょうね。Bora Ultra Threeあたりがジロあたりで発表かと予想していましたが、Bora Ultra 35の様に噂が伝わってこないので今年はないかもしれませんね。随分息の長いホイールですね。他社と同様に極太の方向に進むのか楽しみです。

さて、80周年記念コンポですが、ベースとなっているスーレコを使っているからか、(値段云々を抜きにして)全く興味が沸いてきません。一つはどうも”80″の赤ロゴがイマイチかっこいいとは思えず、ちょっと微妙かなと。(既に注文済みの方はすみません・・)

とはいえ、このセットは貴重だと思います。これだけ世の中が変化している時代において技術はもちろん会社の経営も10年後というのはどうなっているかわかりません。私の会社ももちろん例外ではなく。カンパが10年後にどういう形態になっているかわかりませんが、少なくとも90周年記念コンポがでるのであれば、今回のセットとは大きく変化していると思います。今回のセットがEPSではなく、有線式なのも頷けるかなと。複数のスプロケを持ち、チェーンを無理矢理ディレイルする今の機械式の方式は、素材やスプロケット数が変わってきたとはいえ、基本的なコンセプトは変わっていません。金属のクラシックカンパも基本的には同じアプローチで変速を実現しています。しかしこれからの10年間は、EPSの電動が始まっているのもありますし、ディスクブレーキもくるでしょうし、そもそも11枚もの径の違うスプロケを同軸で持ち歩くというこの方式はちょっとセンスレスでなくなるのでは?と思います。もっと連続的なドライブトレインが出てくると思いますし。そういう意味で、個人的には今回の80周年記念コンポのベースとなった、有線式というか、機械式のスーパーレコードはこの方式において(極限までの軽量化なども含め)一つの完成系に近いのかなと。このセットを持っておけば、昔はこんな方式で変速していたんだよなぁと懐かしく思えるのではないかと思います。(思い出すだけなら、この高価なセットを保存しなくても感じられますが)。90周年、100周年に向けて、カンパはこれからも大衆向けではなく、ちゃんとレーシングコンポーネントメーカーとして先頭を走っていってもらいたいと思います。

 

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